お母さんは本を読む時間がない

”ははがよむ” あおきともこのブログ

ははがよむ ができるまで

13.利用者がほしいものと、いまの自分がほしいもの

コロナで協働事業がストップ 協働事業「小さい子どもを育てる人のための本の時間」も快調に進み、次年度に向けた提案も採択されて張り切っていた矢先に、「あいつ」がやって来た。 人の集まる企画の中止の報せがあちらこちらから聞こえてきて、ついに私たち…

12. 自分のための1時間を、あたりまえに味わえるように       

「対等」が難しい 私たちが手を挙げた「提案型協働事業」とは、「市民活動団体の自由な発想で市に事業を提案し,採択した提案を提案団体と市が共に実施するもの」(市のホームページより)。 つまり、今回採択された「小さい子どもを育てる人のための本の時…

11. 無鉄砲の虫、ふたたび。「協働」にチャレンジ

「ちょっと本」で貸し出された本(借りた方の了解の上撮影) 月に1度の「おかあさん、ちょっと本読んできていいよ。」は、回を重ねるうちに少しずつ定員が埋まるようになってきた。 チラシは育児支援施設や公民館、スーパーやカフェなどに置いてもらってい…

10.新しい試みの数々と書店開催

いろいろな企画が生まれた 「おかあさん、ちょっと本読んでいいよ」がある程度リズミカルに進む中、ははがよむ からはいくつかの 新しい試みが生まれていった。 年1回行おうと決めた交流イベントでは、わらべうたをきっかけにご縁を得た坂野知恵さん、長谷川…

9.助成金のプレゼンで開いた他者との回路

助成金って、私たちでももらえるの? いきなりこんなことを書くのも気がひけるが、やはりお金は大切である。ははがよむ を立ち上げてしばらくは、やりたいことを企画するたびに家にあるものを持ち寄り、時々は「いつか家で使うこともあるだろう」と買ったり…

8.19回続いた「ちょっと本」と、わらべうたのこと

「ちょっと本」始動 初回の「おかあさん、ちょっと本読んできていいよ」に申し込んでくれたのは3名で、そのうちの2名は知り合いだった。0歳の男の子1名、5歳と1歳半の姉妹、1歳7か月の男の子の4名。バラエティに富む構成だ。定員以下ではあるけれど、来てく…

7.「おかあさん、ちょっと本読んできていいよ」スタート

自分たちで子どもを見守れるか 公園イベントが終わり、私たちは次なるアクションを考えた。知ってもらうための活動も大切だが、やっぱりお母さんたちには実際に「自分のための本の時間」を味わってもらいたい。ということで、ははがよむ スタッフが子どもさ…

6. 知ってもらうための第一歩は、公園で風に吹かれて

みんなにニーズを知ってほしい 私が ははがよむ でまずやりたかったのは、「小さい子どもを育てるお母さんは(自分の)本を読みたくても読む時間がないんだ」と、気づいてもらうこと。 託児を始めている図書館への聞き込み体験から、やる・やらないは、気づ…

5.人と会って話していたら「ははがよむ」ができた

一人の時間、しかも毎日 ご意見ボックスに「託児があったら嬉しい」と書いて入れて以来、図書館へ行くたびに掲示板をチェックしていたが、回答はなかなか貼り出されなかった。 もやもやしながらも、子どもは元気に育っていく。 こうして「子どもを生んだら本…

4. ちょっと動いて見たら、理想と現実の深い溝に落ちそうになった話

電話をかけて聞いてみた 託児サービスがある図書館の存在を知り、「本を読みたいお母さんのために何かやりたい」と、半ば焦るような気持ちでいた私は、すぐさまそのサービスについて知りたくなった。 私は子どもが昼寝をしている隙に「託児」「図書館」の検…

3.ほしいものを考え詰めた、紆余曲折の後の託児案

子育て中でも自分の本を楽しむ時間を欲しいのは、自分だけじゃない。でも、そのためのものがない。そう感じた私の心には、「何かやるしかない」という思いが沸きあがっていた。 私だったら、どんなものがほしいだろう。 思いついたのは、部屋を借りることだ…

2.ママ友は、うちに来て雑誌をむさぼり読んだ

「本読みたいー!」 母になって、自分がこんなに本を読みたくなるとは、こんなに読めないとは、思ってもみなかった。 産前の世界と産後の世界は、同じ世界のはず。産前と同じ家、同じ町に暮らしているのに、赤ちゃんと動く場所には育児情報しかない。子ども…

1. 小さい子どもと一緒にいると、自分の本が読めないと気づいた

出産して子どもとの生活が始まっても、趣味の世界は続けていこう。 子どものものも、自分のものも両方楽しんでいこう。 そんな妊娠期の意気込みは、産後たちまち消えた。肉体的なしんどさに加えて、生まれたての生き物を「安全に生かし続ける」ことへの絶え…

0.はじめに

小さい子どもがいる母も、自分の本を読む時間がほしい! そんな心の叫びから、「ははがよむ」は始まりました。 子どもがまだ小さかったころ、出かけるとどこに行っても「ママ」の顔を求められ、自分の好きなことをする隙間もないような窮屈な気持ちを味わい…